「二、三羽――十二、三羽」の感想
二、三羽――十二、三羽
に、さんば――じゅうに、さんば

泉鏡花

分量:約49
書き出し:引越しをするごとに、「雀《すずめ》はどうしたろう。」もう八十|幾《いく》つで、耳が遠かった。——その耳を熟《じっ》と澄ますようにして、目をうっとりと空を視《なが》めて、火桶《ひおけ》にちょこんと小さくいて、「雀はどうしたろうの。」引越しをするごとに、祖母のそう呟《つぶや》いたことを覚えている。「祖母《おばあ》さん、一所《いっしょ》に越して来ますよ。」当てずッぽに気安めを言うと、「おお、そうかの。」...
更新日: 2023/09/04
a9b2be4143a4さんの感想

この類いはこの時代流行ったのかしらと思うくらいたくさんある。泉鏡花まで手を出していたとは。 すずめちゅんちゅんあたりで止まっててもよかったのに。

更新日: 2022/08/15
c29aac685400さんの感想

この人がこんなにかわいいだけの話を書くのかと、驚きながら読み進めた。雀の可愛さを、折々の季節の描写とともにしっとりと綴る 中篇だが、.最後の方にドキリとさせられる体験談がある。

更新日: 2018/10/03
うずらまめさんの感想

こんな美しい日本語を書く人もういないだろうな。