「カーライル博物館」の感想
カーライル博物館
カーライルはくぶつかん

夏目漱石

分量:約21
書き出し:公園の片隅に通りがかりの人を相手に演説をしている者がある。向うから来た釜形《かまがた》の尖《とが》った帽子を被《か》ずいて古ぼけた外套《がいとう》を猫背《ねこぜ》に着た爺《じい》さんがそこへ歩みを佇《とど》めて演説者を見る。演説者はぴたりと演説をやめてつかつかとこの村夫子《そんぷうし》のたたずめる前に出て来る。二人の視線がひたと行き当る。演説者は濁りたる田舎調子《いなかぢょうし》にて御前はカーライ...
更新日: 2020/11/11
19双之川喜41さんの感想

 滞在先の図書館や 類縁機関である博物館等を訪れるのを 習慣にまでしている人は 今も昔も滅多にいない。 漱石と肥った婆さんとの やり取りが 何とも面白いと感じた。

更新日: 2017/06/13
d2588c1635e5さんの感想

ある人間の邸宅を尋ねた余が、建物に関し、写実的に表現し、様々な思いを馳せていく。意匠がこらされたそれは余にとって、不思議な驚異の部屋に見えたことだろう。