「竹青」の感想
竹青
ちくせい

太宰治

分量:約31
書き出し:むかし湖南《こなん》の何とやら郡邑《ぐんゆう》に、魚容という名の貧書生がいた。どういうわけか、昔から書生は貧という事にきまっているようである。この魚容君など、氏《うじ》育ち共に賤《いや》しくなく、眉目《びもく》清秀、容姿また閑雅《かんが》の趣《おもむ》きがあって、書を好むこと色を好むが如《ごと》しとは言えないまでも、とにかく幼少の頃より神妙に学に志して、これぞという道にはずれた振舞いも無かった人で...
更新日: 2025/01/30
7592ad52a6ecさんの感想

人間は一生、人間の愛憎の中で苦しまなければならぬものです。逃れ出る事は出来ません。忍んで、努力を積むだけです。 ​—— 太宰治 《竹青》

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 伯父の妾とかいう 年上で ひからびた女と一緒になったのが けちのつき始めである。 男が 逃げ出している間に 女は大病を患い 損得ずくで 心を入れ換える。 男はよりを戻して 再び 女と暮らすことになる。 人間辛抱だと 言いたいのかも しれないと感じた。

更新日: 2015/11/17
99911a78259aさんの感想

鳥や猫に生まれたら幸せでいいな・・・と思ったことのある人にお勧め。

更新日: 2015/11/13
a5ac6a3c331fさんの感想

多数の故事、ことわざが 出てくるので 改めて使い方を確認できたり、知らなかった言葉を知り、面白かった。 人間は 楽しみだけの世界を求めるのではなく、苦しみ悩んで生きて生きて行くようになっているということか。 意味深い内容だった。

更新日: 2015/10/19
aa85a739397dさんの感想

太宰治の傑作の1つ美しい文章と結末。ぜひ一読してもらいたい。