彼と同郷ですが、東北のつめたく硬く澄んだ空気を見事に表現しているなあと思います。 賢治は私の中では作家というより詩人です。
行頭を うねらせている部分があり 波乗りをしながら 作品を味わうような感じはする。 全体を 通奏低音と 見立てれば あれが 和音にあたる作かなと 思い当たるのは 愉しいと思った。
賢治のことばはむずかしい。 スッとその意味が私の身体に浸透してこない。 そんなわけですから、最後まで読みとうすことができない。 つかれました。またつづきはあとでよみます!
細部を観察するのではなく、印象派の絵のように感覚で味わう詩集です。美しい言葉が散りばめられた賢治特有の「心象スケッチ」は、読むたびに読み手のこころを映して違った色に変わります。何度読んでも理解することは叶わず、それ故に何度も読んでしまう不思議な魅力に満ちています。
幻想的だが、科学的だった(化学的かしら?)。読みながら、高校の化学の教科書を改めて確認したくなってきた。