宮沢賢治
一般企業以上に上席者に気を使わなければならぬ役人の世界を少年の目から見ると、その光景は滑稽そのものであった。 役人もあまりにも不自然な細工に気づきダメ出しをするところなんて、正直でいい。 どこかの都知事みたいに黒を白と言い続けるような真似はしない。滑稽さに気付かぬ者はむしろ哀れだ! 賢治はその辺を良くわきまえている。