津田くんの住む御殿町から吹上坂を通り庚申坂を下り右手の深光寺等を見ながら拓大の突き当りを左折し関口(台町)の自宅まで雨の中を歩く主人公。 不吉な予兆があれこれと起き、心がざわめき始め、不安が増してゆく様子が伝わります。 丸ノ内線が通る半世紀近く前の小石川の様子がうかがえて面白い。 周辺の住人には必読の作品です。
漱石は 駄洒落は すかないが ユーモアは 好むそうで その事が よくわかる作品である。 迷信を信じないはずなのに 胸騒ぎがして 婚約者のもとに 駆けつけてしまう話である。
しっかし、よく歩くよね 小石川から茗荷谷?茗荷谷から四谷、四谷から神楽坂?そして神楽坂から茗荷谷?当時の路面電車を使ったのか? 何れにしても昔の人はよく歩いたもんだ。想像しただけでもうんざりする。必要にかられてしているウォーキングで、当時の人はさぞや健康だったのだろう。
よくわからなかった。