「ナポレオンと田虫」の感想
ナポレオンと田虫
ナポレオンとたむし

横光利一

分量:約24
書き出し:一ナポレオン・ボナパルトの腹は、チュイレリーの観台の上で、折からの虹《にじ》と対戦するかのように張り合っていた。その剛壮な腹の頂点では、コルシカ産の瑪瑙《めのう》の釦《ボタン》が巴里《パリー》の半景を歪《ゆが》ませながら、幽《かす》かに妃《きさき》の指紋のために曇っていた。ネー将軍はナポレオンの背後から、ルクサンブールの空にその先端を消している虹の足を眺《なが》めていた。すると、ナポレオンは不意に...
更新日: 2022/03/04
19双之川喜41さんの感想

 昆虫の話ではないことは しばらく読むと わかる。 皮膚病が 侵略地が 拡大するにつれて 広がっていくという 趣向に ユーモアを 感じた。 皇帝の 得意のポーズから 着想を得たのかもしれないと思った。