「一夜」の感想
一夜
いちや

夏目漱石

分量:約20
書き出し:「美くしき多くの人の、美くしき多くの夢を……」と髯《ひげ》ある人が二たび三たび微吟《びぎん》して、あとは思案の体《てい》である。灯《ひ》に写る床柱《とこばしら》にもたれたる直《なお》き背《せ》の、この時少しく前にかがんで、両手に抱《いだ》く膝頭《ひざがしら》に険《けわ》しき山が出来る。佳句《かく》を得て佳句を続《つ》ぎ能《あた》わざるを恨《うら》みてか、黒くゆるやかに引ける眉《まゆ》の下より安から...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 「一貫した事件が発展せぬ」 髭があるのと ないのと 女は 一斉にねたのはなぜか。 女の白い足を 蟻がよじのぼるくだりは 巧みと感じた。