戯曲本を読んでいるような、昔の昼ドラにありそうな展開。 古めかしい文体ながら次から次へと読み進んでしまいます。 文学的な深みはありません。 通俗的な面白さです。通俗小説がお好きな方にはおすすめ。
当たり前の ことながら 終わりまで 企みの展開が 途切れることが 無いので 背負い投げ 肩透かしの 連続技を 掛けられつづけた ようでもあり 終りまで 興味を持ちつづけることは できる。内容は 恩師への 義理を 上位に 置くので 今では およそ 理解に苦しむ 筋立てに 酔いしれる 向きも 少なからず いたらしい。まあ 二度読みを するような 種類の 作品では 無いかも しれないと 感じた。
全体的に重要そうな場面や最後があっさり書かれており、勿体ない気はしましたが、各場面の女性の艶のある描写や人情味ある場面には作者の魅力が発揮されていたと思います。 作者自身も結末よりも人間関係の描写に重点を置いていたのではないかと思います。 様々な女性達が登場しますが、その境遇から結末までを読むと、当時の女性の社会地位に対する作者の葛藤があったように感じました。
初めて読んだ時から虜です。 まるで映画がドラマの1クールを一気に見たような気分になります。