「咲いてゆく花」の感想
咲いてゆく花
さいてゆくはな

素木しづ

分量:約22
書き出し:少女は、横になって隅の方に——、殆ど後から見た時にはランプの影になって、闇がどうしてもその本の表を見せまいと思われる所で、一心になって小説をよみふけっていた。明日からつゞく夏休《なつやすみ》の安らかさと、大きな自由との為めに、少女はいま心一っぱいに、小説のなかのかなしいなつかしい少年とその家庭とについていつまでもいつまでも涙ぐむことが出来るのだった。そして自分の現在のすべてを幻のようにとかし込んで...
更新日: 2024/04/30
19双之川喜41さんの感想

 突然 押し寄せてきた 少女の 体の変化を みずみずしい感性で 巧みに 描く。詩味は 行き届き 稀にみる 才能に 文の間の 美しい世界を 通して しみじみと 感じられた。

更新日: 2021/08/03
bc43847ac151さんの感想

最初は少女の身に起こったことがわからなかったが、読み進めていく内に理解した。