夢夢生きる価値観だと思う。
通勤電車の中で会いたいと思っていた少女に会えて気もそぞろ、押されて握っていた真鍮の棒から手が離れそのまま線路に…究極の少女病患者と言える。
奇妙な性癖を持った人は 結構いるもので 同病相憐れむではないけど 糾弾する気にはなれなかった。 文学的誇張を 差し引いても 何が悪いのの 世界でしょうと感じた。
衝撃的な結末だと思ったのは、主人公の杉田氏と共に呑気に、時にああだこうだと、思いつつ、少女を眺めていたせいだろう。 本当に欲望のまま見つめていただけで、まさか「死んだ方が好い」と思った直後に、「毬のようにころころと線路の上に転がり落ちる」とは想像もしなかった……(しかし、「大きな体格」なのにも関わらず「ころころ」と転がるという表現に一瞬、笑ってしまったのだが……すぐ後に不謹慎だったと気付く。事故の悲惨さと「ころころ」が何とも言えない複雑な感情にさせられる……) 最期に「きれいな娘」に会えたことは、杉田氏の救いだったと思いたい。荒涼としている望み無き世の唯一の楽しみを味わいつつ死ねるのは、ある意味で本望かもしれないと、不謹慎ながらもそう思った。
くたびれたおじさんの心の拠り所だったんだよ 妄想の世界なら怒られないのだな 衝撃のラストはある意味叶えられたのかもしれませんね…
すばらしい。5をつけないやつは地獄行きだよ
ラストが衝撃的。 美しすぎるのが罪?それとも主人公の育ち方が歪んでいたのか
オチが悲劇だけど、悲劇を望んでいたのかな、まあ、美しい少女を眺めながらなら本望でしょう。
男のどうしようもない劣情と衝撃的ラスト。狂人に近い執着心の恐ろしさ。キャラ設定はおもしろいものの、ラストが雑。
成人男性の多数は、自覚症状は無いにしても軽度の少女病に罹患しているのではないかと思う。そして、それは正常。でも、主人公の 病状は重篤であったようだ。都心でも、田園風景のあった当時の東京の様子が興味深かった。ちなみに少年病というのもあるのかな。
あなや、という間に終わりました。衝撃の結末。確かに彼は病だったかもしれないが、死ぬ前に目だけでなく魂にまで美しい女の姿を焼き付けたのならば、それはそれで救いなのかもしれない。
ラストにびっくりしました。
三十代男性から見た通勤の日常風景。車窓や駅名、乗客の描写から時代背景を掴め、そして彼の通勤の視点が鮮明に読み取れる。男性の目線からはただの好みの女の値踏みなだけで、女性も人のことは言えない。人間だれしも、性別を含め、生き物すべてを値踏みしているものだと思う。
え……ラストにとにかく驚きました。このまま何事も起こらず、ふわふわとしたハッピーエンドで終わるのかと思ったら……少女に惹かれる主人公の気持ちは、わかるような気がします
題の通り、病のように少女に囚われた男の話 読みやすく、しかし奥深い表現 愛して、愛してやまぬその姿は 一線を通り越して愛しい
終りに近いところの『転がり落ちた』につい、吹き出したが すぐあとにとんでもないことになったと反省しました。 作者は 訓戒を説きたかったのか、人生の儚さ 或いは 幸福とは?など なにを書きたかったのか わかりませんが 表現がとても面白かった。
全く今の自分と同じような境遇だと思い、羨ましくなった。
美しいものほどトゲがある。
最近読書に対する感性が鈍っているのか、面白く読んでいいか悲哀を持って読むべきか、少し悩みましたが… やっぱり悲哀かなぁ。今の日本はの方が、当時よりもっとこの主人公のような人が多いかもしれない。
少女が好きな変態の末路を描いた作品だけど凄い面白かった。 なんかわかんないけどおじさんに愛着がわいた。