「趣味の遺伝」の感想
趣味の遺伝
しゅみのいでん

夏目漱石

分量:約113
書き出し:一陽気のせいで神も気違《きちがい》になる。「人を屠《ほふ》りて餓《う》えたる犬を救え」と雲の裡《うち》より叫ぶ声が、逆《さか》しまに日本海を撼《うご》かして満洲の果まで響き渡った時、日人と露人ははっと応《こた》えて百里に余る一大|屠場《とじょう》を朔北《さくほく》の野《や》に開いた。すると渺々《びょうびょう》たる平原の尽くる下より、眼にあまる※狗《ごうく》の群《むれ》が、腥《なまぐさ》き風を横に截...
更新日: 2024/02/19
8eb05d040692さんの感想

推理小説になりますね。

更新日: 2023/05/02
0c2892c2e65fさんの感想

夏目漱石の探偵小説(?) 一読して横溝正史の「孔雀屏風」を連想した。もしかしたら横溝正史は夏目漱石の「趣味の遺伝」を下敷きにしたのかもしれない。

更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 恋愛感情を 後の世に引き継ぐことは 随分 とっぴな 思いつきという他無い。 凱旋将軍を 駅頭に 迎える群集を 軽妙な語り口で 描写しているので 油断してると 読後に もしや 静かな反戦作品かなと 考え込むかも知れない。