「若葉の雨」の感想
若葉の雨
わかばのあめ

薄田泣菫

分量:約4
書き出し:野も、山も、青葉若葉となりました。この頃は——とりわけて今年はよく雨が降るやうです。雨といつてもこの頃のは、草木の新芽を濡らす春さきの雨や、もつと遅れて来る梅雨季《つゆどき》の雨に比べて、また変つた味ひがあります。春さきの雨はつめたい。また梅雨季の雨は憂鬱にすぎますが、その間にはさまれた晩春の雨は、明るさと、快活さと、また暖かさとに充ち溢れて、銀のやうにかがやいてゐます。春さきの雨は無言のまま濡れ...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 ひき蛙▫蟹▫あま蛙▫蝸牛が でてくるので 童話仕立てかなと 見当をつけて 読み進むと 『クルップ会社製造』「ショペンハウエル」「バイロン」が 表れるので 戸惑う。 湯桶に浸かりつつの 想像らしい。

更新日: 2017/03/09
5e885b07fa53さんの感想

私もこの時期の雨は好きだ。 ざぁざぁ降りではなく、それでも雨垂れを楽しむほどには降っている。 蛙や蝸牛はその時見るわけではないが、雨音を楽しんでいる。 蛙や蝸牛が挨拶を交わすなんてクスリとするが、心が豊かになる静かな一文だと思う。