怪談話しのようだけど 自分には幻想的でもの哀しい話しだった 滅びゆくもの、去りゆくものの美しさ、と
何度読み返しても面白い。主人公以外にも不思議、不気味に感じた人がいるんだろうな。
ピアノの本分は音を出し、曲を奏でること。ピアノは誰かに弾いてもらいたくて通行人に声を掛けているのだろう。
「蓋を開けた弓なりのピアノ」 グランドか スタンドかは わかりませんけど あかざ(藜)のなかに残されている。 幻聴が聞こえても 不思議はないでしょう。
最後、ほわっと温かいものを感じた。『蜜柑』を読んだときの気持ちを 思い出しました。
意外と怖がりなんだなと、作者の事を思った。