「横須賀小景」の感想
横須賀小景
よこすかしょうけい
初出:「驢馬」1926(大正15)年5月

芥川竜之介

分量:約1
書き出し:カフエ僕は或カフエの隅に半熟の卵を食べてゐた。するとぼんやりした人が一人、僕のテエブルに腰をおろした。僕は驚いてその人をながめた。その人は妙にどろりとした、薄い生海苔《なまのり》の洋服を着てゐた。虹僕はいつも煤《すす》の降る工廠《こうしやう》の裏を歩いてゐた。どんより曇つた工廠の空には虹が一すぢ消えかかつてゐた。僕は踵《かかと》を擡《もた》げるやうにし、ちよつとその虹へ鼻をやつて見た。すると——か...
更新日: 2024/12/06
067d56104a71さんの感想

一見すると意味不明、でも人間の心情はこの文のように支離滅裂に、自身でも説明不可能なほど素早く、不自然にうつり変わっていくよなと思う。 そうしてみるとこれは芥川の飾ってない「真の」心情描写を表した貴重な文なのではと思う。

更新日: 2017/11/24
ec538f32331eさんの感想

なにこれ? どういった心理状態だったのだろうか??