「発句私見」の感想
発句私見
ほっくしけん
初出:「ホトトギス」1926(大正15)年7月

芥川竜之介

分量:約4
書き出し:一十七音発句《ほつく》は十七音を原則としてゐる。十七音以外のものを発句と呼ぶのは、——或は新傾向の句と呼ぶのは短詩と呼ぶのの勝《まさ》れるに若《し》かない。(勿論かう言ふ短詩の作家、河東碧梧桐、中塚一碧楼、荻原井泉水等の諸氏の作品にも佳作のあることは事実である。)若し単に内容に即して、かう云ふ短詩を発句と呼ぶならば、発句は他の文芸的形式と、——たとへば漢詩などと異らないであらう。初月波中上(勿論日...
更新日: 2024/03/15
067d56104a71さんの感想

俳句(川柳)は芸術的で高尚であるべきという芥川の思想が垣間見える。 ただ、我々一般人が普段使いしている言葉(『日常茶飯に使ってゐる言葉』)で綴られる川柳には独特の趣があるし、その時代に即した調べとなることもあるのだと私は思う。