「新日本の進路」の感想
新日本の進路
しんにほんのしんろ

石原莞爾将軍の遺書

いしわらかんじしょうぐんのいしょ

石原莞爾

分量:約22
書き出し:一、人類歴史は統制主義の時代にあるフランス革命は專制主義から自由主義えの轉換を決定した典型的自由主義革命であり、日本の明治維新もこの見地からすれば、自由主義革命に属する。自由主義は專制主義よりも遙かに能率高き指導精神であつた。しかるに第一次大戰以後、敗戰國もしくは後進國において、敗戰から立上り、或は先進國に追いつくため、自由主義よりも更に能率高き統制主義が採用された。ソ連の共産黨を含み、あらゆる近...
更新日: 2017/12/31
gnosaさんの感想

大戦の反省によって書かれた、これからの日本の進むべき道。 これとは違う形で日本は発展を遂げたが、気を緩めるとここに書かれている最悪の事態に陥ってしまう。注意せねばならない。

更新日: 2016/03/06
saga.さんの感想

石原莞爾という人が、いかに先見の明を持っていたか。 この文章を読めば一目で理解できる。 同時代に生きていた人々の、彼に惚れ込む様が、なかなか分からずにいたが、こんな事を言う人が側にいたら、やっぱりきっと惚れ込んでしまうだろう。 同時に、こんな論を立てる人を、軍で許容できないのも、わかる気がする。 とにかく、自分がその歴史的事実から作り上げていた石原像が、いかに浅薄であったかを知った思いでいっぱいだ。 そう、自分も石原莞爾という人に、かなり強く惹かれてしまったようだ。

更新日: 2016/01/07
e1b989e1f7f2さんの感想

昨年安保法制が通り、今日本国民が綺麗事抜きで外交について真剣に考えるいい機会だと思います。 なぜ過去にあのような戦争が起きたのか、教育として戦争の悲惨さを語り継ぐことも大切ですが、こういう話をしっかりしていく事を忘れてしまっては、ただの悲しい話で終わってしまいます。本当の意味での反省とはこういう事なのだと感じました。

更新日: 2015/12/22
0e891017c650さんの感想

凄まじい主義主張だった。こんな思想を持ち、また文章化出来る人が日本に存在したということが驚きである。戦後70年、節目の年もあと少しで終わる。IS 、フランスのテロ事件、国内では安保改正等々、国際平和を如何に繋いで行くべきかを考える機会の多い一年だったように思う。 本著をそのまま鵜呑みにすることは出来なくとも良い。生きる時代が違うのだから、当然のことだ。だが、その時々の主義主張や思想を本著のように正々堂々、裏表なく書き留め、世に残していくことが、歴史の一端を担うという意味で如何に重要なことなのかを強く感じた。