「おぎん」の感想
おぎん
おぎん
初出:「中央公論」1922(大正11)年9月

芥川竜之介

分量:約16
書き出し:元和《げんな》か、寛永《かんえい》か、とにかく遠い昔である。天主《てんしゅ》のおん教を奉ずるものは、その頃でももう見つかり次第、火炙《ひあぶ》りや磔《はりつけ》に遇《あ》わされていた。しかし迫害が烈しいだけに、「万事にかない給うおん主《あるじ》」も、その頃は一層この国の宗徒《しゅうと》に、あらたかな御加護《おんかご》を加えられたらしい。長崎《ながさき》あたりの村々には、時々日の暮の光と一しょに、天...
更新日: 2023/05/29
鍋焼きうどんさんの感想

伴天連の話を読んだり聴いたりする度毎に日本人の信じやすく騙されやすい国民性が悲しくなる。また、人が火炙りにされるのを見物したがった庶民の愚かさに悲しくなった。

更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 おぎんは 養父母と三人で 火炙りの刑の薪のうえで 転びバテレンとなる。 亡くなった実の父母のいる 地獄で 再会するためである。 大衆娯楽でもあった処刑が 急きょとりやめになったので見物人は 大いに 落胆したという。

更新日: 2018/01/13
499d9d7566bbさんの感想

とても好きな短編。 善悪とは何かを考えさせられる。

更新日: 2017/11/29
77bae0f32e0fさんの感想

見事。日本にイエズスが根着かない由縁を書いている。

更新日: 2016/11/23
c0ba159cf863さんの感想

アニメ 文豪ストレイドッグスに、銀、という登場人物が出てくるのが気になり、おぎんを読みました。 現代を生きる私は、生きることが何よりも大切だと考えているので、おぎんの選択は当たり前と考えますが、当時は違ったんでしようね。 難しいかもしれませんが、おぎんと養父母には、幸せに生きてほしい。 昔の言葉遣いで難しかったですが、芥川龍之介さんの作品は短編が多くて、読みやすくて好きです!!