「海異記」の感想
海異記
かいいき

泉鏡花

分量:約57
書き出し:一砂山を細く開いた、両方の裾《すそ》が向いあって、あたかも二頭の恐しき獣の踞《うずくま》ったような、もうちっとで荒海へ出ようとする、路《みち》の傍《かたえ》に、崖《がけ》に添うて、一軒漁師の小家《こいえ》がある。崖はそもそも波というものの世を打ちはじめた昔から、がッきと鉄《くろがね》の楯《たて》を支《つ》いて、幾億|尋《ひろ》とも限り知られぬ、潮《うしお》の陣を防ぎ止めて、崩れかかる雪のごとく鎬《...
更新日: 2016/06/11
鳥谷さんの感想

不気味な海と話の最後が素晴らしい