作者の癖がいい
怖い!
田舎臭いという隙がある美少年。無防備そうだからといって即後ろから襲って、取って喰ってはイカンという話。コトが終わってから後悔しても遅いという恐ろしい話だな。
ホラー作品
コンゴ〜土人のあたりが山場
なんだかあっさりのグロテスクで近親相姦風味、伏線と言えるものはあるのだけれど、書記を何故語り主に見せようとしたのか。家に訪れるような知人は2、3人居り、特別なものを感じない。
主人公の男は他人とは違った自分の内なる欲求に気づく。それは美食では満足出来ない自分の舌の欲求である。その欲求は究極人肉食にたどり着いた。そして求めたその人肉は…。自分の欲求に突き動かされるまま生きた男の話。
ある国では 自分自身の モモ肉を 切り取って 親に 食させることが 最大の親孝行であり 政府も 奨励していたのは 一部 しられている。 桑原教授による 学術書もあり 事実を 直視すべきであろうと思った。
100年以上前に、若くして、この創作力はすごいなと感心した。
短く、不気味な軽快さを持つ文章なため20分ほどで読める。纏まっていて、オチもきいている。謎解きを楽しむ推理小説としてではなく、或男の哀しくおぞましい告白と思って読むことを薦める。
今からすればありふれた、ストーリーかもしれない。思春期の一時期、好奇心で黒い世界に吸い寄せられるような。しかし描写が独特ですごい! 気持ち悪くて二度と読まないだろうと思いつつ、又読んでしまうかも。
気味悪。 恐ろしく、不快。後味最悪。
作者の生きていたた明治後半はまだ人肉が万病に効くと信じられていたから実際にこれに似たような殺人や人肉食事件や埋めたばかりの墓を掘り起こして死体が盗まれたりする事件があった。それがモデルだろうか。
すごくグロテスク、気持ち悪いものを食べる描写には読むのをやめたくなるほど相当引きました。が、怖れず読み進めるだけのすごい狂気を感じます。最後に自分が食べてしまったものを知った時、彼の心境は。まさしく悲劇。
中学在籍時に創作したとあって、すごいな!と思いつつも、よく考えてみるとこれはなかなか、凄惨な殺人事件などを興味本位で調べた俗に言う厨ニ病の子どもが書きたがる話のテンプレートのようだ。それでも夭折しながら後世にこうして残っていることを考えると、やはり文筆の才能に恵まれていたのだろう。
ものを食う、ということへの探究心、執着心にあっぱれ。 後半は正直なんとなく先が読めたけど、これはどちらかというとお話よりも表現力に惹かれる一遍なのでとても楽しめた。
カニバリズム。なぜだか読んでいて嫌な感じはなかった。不思議な感覚。 最後切なかった。なんでって。
あまりの狂気。なんという才能。 時としてカニバリズムは文学の題材とされるが、私が読んだ中では突出して恐ろしい。淡々とした文体がむしろそれを掻き立てて、読了後も背筋の震えが止まらない。 中学時代にこれを書いたとは、最早戦慄せざるを得ない。
現代では珍しくない設定かと思いきや... まさか彼の正体が。
途中からとても恐ろしくなった それでも読むのを止められずに最後まで読んでしまう 起こり得ない狂気と現実が曖昧に解け合うようなお話だと思いました