「温泉だより」の感想
温泉だより
おんせんだより
初出:「女性」1925(大正14)年6月

芥川竜之介

分量:約19
書き出し:……わたしはこの温泉|宿《やど》にもう一月《ひとつき》ばかり滞在《たいざい》しています。が、肝腎《かんじん》の「風景」はまだ一枚も仕上《しあ》げません。まず湯にはいったり、講談本を読んだり、狭い町を散歩したり、——そんなことを繰り返して暮らしているのです。我ながらだらしのないのには呆《あき》れますが。(作者註。この間《あいだ》に桜の散っていること、鶺鴒《せきれい》の屋根へ来ること、射的《しやてき》...
更新日: 2021/03/12
19双之川喜41さんの感想

 著者は 自死しているように この話の 主人公も 独鈷の湯で 絶命する。 町大工をしている巨漢で 魅力的な性格である。 芥川が この様な 軽妙な文章を 書くとは 意外であるけど 面白い。