大石は 道徳を体現した満足をも 味わった。 脱落藩士 茶屋遊び いくつかの心残りはある。 テロリストは ためらいなく 宗教的な確信に基づき 虐殺を決行する。 共通点を 完全に否定するのは 難しいかもしれないと感じた。
主君の仇討ちを果たして、細川家の預かりになっている大石内蔵助が、自身の行動の影響、途中で脱落した元同志たちへの酷評、決起前の自身の行動に対する世間の誤解に触れ、自分のなし得たことに対する満足感が減じてくるのを感じるという話だ。芥川の作家として、自分が発表した作品が自分の思いも寄らない評価を受ける時の心もちを現したと感じるのは穿ち過ぎかな?