「西湖の屍人」の感想
西湖の屍人
せいこのしじん
初出:「新青年」博文館、1932(昭和7)年4月号

海野十三

分量:約57
書き出し:1銀座裏の酒場《バー》、サロン船《ふね》を出たときには、二人とも、ひどく酩酊《めいてい》していた。私は私で、黄色い疎《まば》らな街燈に照らしだされた馴染《なじみ》の裏街が、まるで水の中に漬《つか》っているような気がしたし、帆村《ほむら》のやつは帆村のやつで、黒いソフトを名猿《めいえん》シドニーのように横ちょに被り、洋杖《ステッキ》がタンゴを踊りながら彼の長い二本の脛《すね》をひきずってゆくといった...
更新日: 2022/05/29
阿波のケンさんさんの感想

昭和のはじめ頃、中国人が東京銀座を舞台に自国の要人に政治工作をする話。西湖は富士五湖と思ったら中国の湖だった。