「三十年後の東京」の感想
三十年後の東京
さんじゅうねんごのとうきょう
初出:「少年読売」1947(昭和22)年10~12月

海野十三

分量:約37
書き出し:万年雪《まんねんゆき》とける昭和五十二年の夏は、たいへん暑《あつ》かった。ことに七月二十四日から一週間の暑さときたら、まったく話にならないほどの暑さだった。涼《すず》しいはずの信州《しんしゅう》や上越《じょうえつ》の山国《やまぐに》地方においてさえ、夜は雨戸をあけていないと、ねむられないほどの暑くるしさだった。東京なんかでは、とても暑くて地上に出ていられなくて、都民はほとんどみんな地下街《ちかがい...
更新日: 2019/05/18
ハルチロさんの感想

題名の示す“30年”という年月は、人間にとってはとても長い年月である。しかし、時代の変化、科学の発展には、決して長くはないと思わせられた作品です。作品中の事象は、恐らく今現在から“30年”経ったならば、実現されているかもしれません。 作者の想像力には、ただただ感心します。