「夜泣き鉄骨」の感想
夜泣き鉄骨
よなきてっこつ
初出:「新青年」1932(昭和7)年8月号

海野十三

分量:約44
書き出し:1真夜中に、第九工場の大鉄骨《だいてっこつ》が、キーッと声を立てて泣く——という噂が、チラリと、わしの耳に、入った。「そんな、莫迦《ばか》な話が、あるもんか!」わしは、検査ハンマーを振る手を停めて、カラカラと笑った。「そう笑いなさるけどナ、組長さん」その噂を持ってきた職工は、慄《おび》えた眼を、わしの方に向けて云った。「昨夜のことなんだよ、それは……。火の番の、常爺《つねじい》が、両方の耳で、たし...
更新日: 2017/12/11
6d2800e770b0さんの感想

壮絶な復讐です。心理的に追い詰め自ら命を断つように仕向けるとは恐ろしい殺人鬼です。