「おしの」の感想
おしの
おしの
初出:「中央公論」1923(大正12)年4月

芥川竜之介

分量:約14
書き出し:ここは南蛮寺《なんばんじ》の堂内である。ふだんならばまだ硝子画《ガラスえ》の窓に日の光の当っている時分であろう。が、今日は梅雨曇《つゆぐも》りだけに、日の暮の暗さと変りはない。その中にただゴティック風の柱がぼんやり木の肌《はだ》を光らせながら、高だかとレクトリウムを守っている。それからずっと堂の奥に常燈明《じょうとうみょう》の油火《あぶらび》が一つ、龕《がん》の中に佇《たたず》んだ聖者の像を照らし...
更新日: 2023/05/30
鍋焼きうどんさんの感想

他の宗教を警戒する神父の狭い料簡でキリスト教がどんなものが知れる。幻想を語る神父と較べて、おしのは現実をしっかりと捉えて逞しい。

更新日: 2022/06/10
b0d4e739311bさんの感想

とても痛快な読後感

更新日: 2022/02/15
19双之川喜41さんの感想

 臆病者を 崇める 宗旨に 取り柄はない。 亡夫の 長男の病気の治療に 訪れた南蛮寺の宣教師に 云い放つ。 教祖に 蛮勇がないと そしられても 師は ただただ 瞠目して 見送るしかない。無理筋と 云うべきかと感じた。

更新日: 2020/06/14
shoeishi和さんの感想

何か痛快で大好きな話です。