「海野十三敗戦日記」の感想
海野十三敗戦日記
うんのじゅうざはいせんにっき

海野十三

分量:約203
書き出し:空襲都日記(一)はしがき二週間ほど前より、帝都もかねて覚悟していたとおり「空襲される都」とはなった。米機B29の編隊は、三日にあげず何十機も頭上にきて、爆弾と焼夷弾の雨をふらせ、あるいは悠々と偵察して去る。味方の戦闘機の攻撃もはげしくなり、地上部隊の高射撃もだいぶんうまくなった。被害は今までのところ軽微である。これからさらに空襲は激化して行くであろう。そこで特に、この「空襲都日記」をこしらえ、後日...
更新日: 2020/05/10
3d1d13a64770さんの感想

戦時下の同時代的記録として当時の雰囲気がよく分かる。せっかく戦争を生き抜いたのに、結核が徐々に悪化していく様子が淡々と記録されていて悲しい。人気作家だったのにストレプトマイシンとか手に入らなかったのだろうか。

更新日: 2019/10/29
19双之川喜41さんの感想

 十三は 防空壕を 組み立てるべく 檜の角材に 紙を張り タールを繰り返し塗り 作り上げたと言う。 B29の爆音の聞き分けかたの放送が 分かりにくいと文句をつけたりする。 海野は 理工出なので 科学的な描写は なかなか 巧みであり 達意の文 といえよう 。

更新日: 2016/01/01
奥津棄戸明さんの感想

面白かった