海野十三
戦時下の同時代的記録として当時の雰囲気がよく分かる。せっかく戦争を生き抜いたのに、結核が徐々に悪化していく様子が淡々と記録されていて悲しい。人気作家だったのにストレプトマイシンとか手に入らなかったのだろうか。
十三は 防空壕を 組み立てるべく 檜の角材に 紙を張り タールを繰り返し塗り 作り上げたと言う。 B29の爆音の聞き分けかたの放送が 分かりにくいと文句をつけたりする。 海野は 理工出なので 科学的な描写は なかなか 巧みであり 達意の文 といえよう 。
面白かった