大阪圭吉
実際の法廷では 書面が 差し出されて それで終わりということが多く 小説やテレビに出てくるような 緊迫感溢れるやり取りに 遭遇することは 絶無ではないが 皆無に近いときく。 読み始めは 病的な 証人マニアの話かと 思ったけど 巧妙な 筋立てにまんまと引っかかり 細部の 不自然さを除いては よくできた 謎解きものであることがわかった。