「銀座幽霊」の感想
銀座幽霊
ぎんざゆうれい
初出:「新青年」博文館、1936(昭和11)年10月号

大阪圭吉

分量:約35
書き出し:一みち幅三|間《げん》とない横町の両側には、いろとりどりの店々が虹のように軒をつらねて、銀座裏の明るい一団を形づくっていた。青いネオンで「カフェ・青蘭《せいらん》」と書かれた、裏露路にしてはかなり大きなその店の前には、恒川《つねかわ》と呼ぶ小綺麗な煙草店があった。二階建で間口二|間《けん》足らずの、細々《こまごま》と美しく飾りたてた明るい店で、まるで周囲の店々から零《こぼ》れおちるジャズの音を掻き...
更新日: 2018/07/02
ハルチロさんの感想

色彩の三原色を用いたトリックは、原色のネオン瞬く銀座に合っていて面白いです。また、「女給」、「カフェ」などの言葉からも、本作品が書かれた時代背景が窺えるのも楽しいです。