「中国怪奇小説集」の感想
中国怪奇小説集
ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

03 捜神記(六朝)

03 そうじんき(りくちょう)

岡本綺堂

分量:約44
書き出し:主人の「開会の辞」が終った後、第一の男は語る。「唯今御主人から御説明がありました通り、今晩のお話は六朝《りくちょう》時代から始める筈で、わたくしがその前講《ぜんこう》を受持つことになりました。なんといっても、この時代の作で最も有名なものは『捜神記』で、ほとんど後世《こうせい》の小説の祖をなしたと言ってもよろしいのです。この原本の世に伝わるものは二十巻で、晋《しん》の干宝《かんぽう》の撰《せん》とい...
更新日: 2020/11/08
19双之川喜41さんの感想

 30編くらいに わかれている。 こんな顔だったかい?と くるのは 中国発祥だったと 知れる。 あまり 馴染みの無い 動植物も かまわず 化けるのが 愉しい。 この手の 話の ネタ元は 人生を 彩るかもしれないと感じた。

更新日: 2016/03/11
f1579c405564さんの感想

干宝の捜神記より。中国の古典からは、日本の民話や怪談のルーツを感じることができる。/落頭民という『人種』の話。「それは一種の天性で、別に怪しいのもではなかった」/楊さんは化物の子孫。望まれない婚前交渉による子供を、このような迷信で処理していたのだろう/琵琶鬼や兎怪の構成はのっぺらぼうに似る/なぜか 干将莫耶が一人の人物になっている。自刎がカジュアルでウケる/「お前さん達は弱いから、おめおめと蛇の生贄になってしまったのだ。かわいそうに…」つええ/あまのはごろもの元ネタもここに/虎の難産。ハートフル。/天使「実は私は天の使いで、これから家を焼きに行くのです。」/螻蛄脱獄伝説。犬よりも大きく育つオケラとかホラーすぎるだろ/ 盤瓠わんわん獣姦伝説