「青蛙堂鬼談」の感想
青蛙堂鬼談
せいあどうきだん

岡本綺堂

分量:約314
書き出し:青蛙神《せいあじん》一「速達!」三月三日の午《ひる》ごろに、一通の速達郵便がわたしの家の玄関に投げ込まれた。拝啓。春雪|霏々《ひひ》、このゆうべに一会なかるべけんやと存じ候。万障を排して、本日午後五時頃より御参会くだされ度《たく》、ほかにも五、六名の同席者あるべくと存じ候。但し例の俳句会には無之《これなく》候。まずは右御案内まで、早々、不一《ふいつ》。三月三日朝青蛙堂主人話の順序として、まずこの差...
更新日: 2024/02/26
8eb05d040692さんの感想

読みやすく、長いですがすんなりと読めました。 怪談話ですが、怖いと言うより不気味な話、不思議なです。 面白かったです。

更新日: 2021/05/03
b3b4cbea9393さんの感想

十三人の人が怪談の会で、自分の見聞した怪異譚を話すという設定の話だけど、それぞれが物凄く恐いという訳でなく、ほんのり不気味な話が数多くあり、517ページという項数を感じさせずに読了できた。

更新日: 2015/08/15
c3b1c571f892さんの感想

平成15年の盆の15日にこの「青蛙堂鬼談」を読みました。古い話なのでおどろおどろしいものかと思っていましたがさにあらず、読後感も清々しく「爽やかな怪談」とでも呼べるものでした。こうした話は、日本各地に存在します。そうした日本の良き伝統が最近では失われていくようで残念です。