「修禅寺物語」の感想
修禅寺物語
しゅぜんじものがたり
初出:「文芸倶楽部」1911(明治44)年1月

岡本綺堂

分量:約35
書き出し:(伊豆の修禅寺《しゅぜんじ》に頼家《よりいえ》の面《おもて》というあり。作人も知れず。由来もしれず。木彫の仮面《めん》にて、年を経たるまま面目分明ならねど、いわゆる古色|蒼然《そうぜん》たるもの、観《み》来たって一種の詩趣をおぼゆ。当時を追懐してこの稿成る。)登場人物面作師《おもてつくりし》夜叉王《やしゃおう》夜叉王の娘かつら同かえでかえでの婿春彦源左金吾《げんざきんご》頼家下田五郎|景安《かげや...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 戯曲を読むと 何か不思議な心持ちになる。 劇作は 見てもらうのが執筆の狙いと思うけれど 旅芝居の練習を 幕の隙間から盗み見するような感がある。 理解が浅いとしても こだわりの至上主義は つたわる。感銘を受けた。

更新日: 2018/01/10
35186048c4c3さんの感想

歴史の悲劇をあつかう話にしては、とても読後感がいい、爽快感さえあります。個人的にはラストかえであっぱれなり、と言いたいです。