「路上」の感想
路上
ろじょう
初出:「大阪毎日新聞」1919(大正8)年6月30日~8月8日

芥川竜之介

分量:約127
書き出し:一午砲《どん》を打つと同時に、ほとんど人影の見えなくなった大学の図書館《としょかん》は、三十分|経《た》つか経たない内に、もうどこの机を見ても、荒方《あらかた》は閲覧人で埋《う》まってしまった。机に向っているのは大抵《たいてい》大学生で、中には年輩の袴《はかま》羽織や背広も、二三人は交っていたらしい。それが広い空間を規則正しく塞《ふさ》いだ向うには、壁に嵌《は》めこんだ時計の下に、うす暗い書庫の入...
更新日: 2020/10/25
19双之川喜41さんの感想

 青春群像小説とでも 言うのかもしれない。 癲狂院の 治療風景は 穴の中に人を閉じ込め 頭から水を浴びせるとか。 別れ話で 信じ込ませるために 駅頭で 国府津に行く振りをして 蜻蛉返りするとか。 続くとあるが未完のように 感じた。