「山の音を聴きながら」の感想
山の音を聴きながら
やまのおとをききながら

折口信夫

分量:約9
書き出し:ようべは初めて、澄んだ空を見た。宇都宮辺と思はれる空高く、頻りに稲光りがする。もう十分秋になつて居るのに、虫一疋鳴かない。小山の上の大きな石に腰をおろして居ると、冷さが、身に沁みて来るやうだ。物音一つしない山の中に、幽かに断え間なく響いて居るのは、夜鷹が谷の向うに居るのだらう。八時近くなつて、月の光りが明るくさして来た。八月末になつて、豪雨が三度も来て、山は急にひつそりしてしまつた。ま昼間、目の下...
更新日: 2024/06/13
8eb05d040692さんの感想

旅を題材にした作品て、あまり詩的になり過ぎると逆に伝わり難いと思う

更新日: 2019/09/09
19双之川喜41さんの感想

 折口は 国木田独歩の「忘れ得ぬ人々」を  もっと 徹したもの がないと 旅の 主題 は出てこない と  あまり 誉めてはいない。 紀行文に 詩情を加えたようなものを  上位に置くけど なかなかそうは いかないと感じた。