騒喜 悪魔が こともあろうに こころ 揺らぎ 対立している 神に 気持ちを 寄せるように なってしまったら 一体 どんなことになって しまうのだろう。芥川が 自ら 発問した この 問い掛けは 世の中に 存在する 深刻な いがみ合いにも かなり 応用がきくと 愚考した。つきつめれば 哲学の 分野にも たどり着く 根本的な 大問題でもあり 示唆と 暗示に 充ちた 視点を 読み手に 示して いるの だろうか。
神(善)と悪魔は合わせ鏡。人間が七つの罪に誘惑されんとする如く、悪魔にも徳に抗し難き魅惑を覚えるという。悪魔もつらいよ。