「るしへる」の感想
るしへる
るしへる
初出:「雄弁」1918(大正7)年11月

芥川竜之介

分量:約14
書き出し:天主初成世界《テンシユハジメセカイヲツクリ》随造三十六神《ツイデサンジユウロクシンヲツクル》第一鉅神《ダイイチノキヨシンヲ》云輅斉布児《るしへるトイウ》(中略)自謂其智与天主等《ミズカラオモエラクソノチテンシユトヒトシト》天主怒而貶入地獄《テンシユイカツテオトシテジゴクニイル》(中略)輅斉雖入地獄受苦《るしジゴクニイツテクヲウクトイエドモ》而一半魂神作魔鬼遊行世間《シカモイツパンノコンシンハマキト...
更新日: 2025/01/14
65c8aadc88adさんの感想

騒喜 悪魔が こともあろうに こころ 揺らぎ 対立している 神に 気持ちを 寄せるように なってしまったら 一体 どんなことになって しまうのだろう。芥川が 自ら 発問した この 問い掛けは 世の中に 存在する 深刻な いがみ合いにも かなり 応用がきくと 愚考した。つきつめれば 哲学の 分野にも たどり着く 根本的な 大問題でもあり 示唆と 暗示に 充ちた 視点を 読み手に 示して いるの だろうか。

更新日: 2023/05/29
鍋焼きうどんさんの感想

神(善)と悪魔は合わせ鏡。人間が七つの罪に誘惑されんとする如く、悪魔にも徳に抗し難き魅惑を覚えるという。悪魔もつらいよ。