「鱧の皮」の感想
鱧の皮
はものかわ
初出:「ホトトギス」1914(大正3)年1月

上司小剣

分量:約39
書き出し:一郵便配達が巡査のやうな靴音をさして入つて来た。「福島|磯《いそ》……といふ人が居ますか。」彼は焦々《いら/\》した調子でかう言つて、束になつた葉書や手紙の中から、赤い印紙を二枚|貼《は》つた封の厚いのを取り出した。道頓堀の夜景は丁《ちやう》どこれから、といふ時刻で、筋向うの芝居は幕間《まくあひ》になつたらしく、讃岐屋《さぬきや》の店は一時に立て込んで、二階からの通し物や、芝居の本家や前茶屋からの...
更新日: 2020/11/08
19双之川喜41さんの感想

 東京に家出した  養子である夫から  借金の申し込みと  鱧の皮を送れと言う 手紙が 来てしまったので 妻は 好物の 鱧を  用意したりする。 鰻屋の 調理場の  殺気立った 賑わいの 描写はすごいと感じた。