「芥川の事ども」の感想
芥川の事ども
あくたがわのことども

菊池寛

分量:約14
書き出し:芥川の死について、いろいろな事が、書けそうで、そのくせ書き出してみると、何も書けない。死因については我々にもハッキリしたことは分らない。分らないのではなく結局、世人を首肯させるに足るような具体的な原因はないと言うのが、本当だろう。結局、芥川自身が、言っているように主なる原因は「ボンヤリした不安」であろう。それに、二、三年来の身体的疲労、神経衰弱、わずらわしき世俗的苦労、そんなものが、彼の絶望的な人...
更新日: 2024/03/26
6d9568904a1dさんの感想

尊敬できる親友が居るというのはなんと有難いことか、その人を喪うことはどんなに辛いことか、飾り気のない文章から悲しくもしみじみと伝わってくる。

更新日: 2020/11/08
19双之川喜41さんの感想

 芥川は 菊池の現世的な生活力を 頼りにしていたという。 芥川の 自死の周辺▫背景について その生活力をも 駆使して弁明する。 菊地は 一端の責任を感じていたと 思った。

更新日: 2018/07/31
61a62b04e87fさんの感想

最期のすれ違いが切ない… 瓢亭での眼差しがきっとずっと菊地を苛んだのではないだろうか…僅かでも話が出来ていれば、と…

更新日: 2018/05/07
fe574ac5290bさんの感想

北村薫さんがこの二人の関係を小説にしてたのを思い出した。最後に会えなかったというのは悲しいです

更新日: 2018/04/30
57ef3ac4c8f1さんの感想

互いを思いあっている。さいごのすれ違いが切ない。 もう語ることのできない友への思いが、真摯に伝わってくる。

更新日: 2017/02/15
b9ef941530ccさんの感想

菊池寛の芥川の事どもは、芥川の死について語っているが、どうやら芥川は博学広才であるが、人に気を使う性癖であった。菊池寛と芥川龍之介とは親交が深かったが、月に会う頻度が意外に少ない。京都と東京という距離感なのか、二人の正反対の性格なのか?

更新日: 2016/02/19
a98a2cd23bf1さんの感想

よみやすかった。 故人への想いが しみじみと伝わってきました。 相反する性格の人どおしが 引かれ合うものだと よくわかります。

更新日: 2016/02/19
581b7831d8b5さんの感想

近代日本文芸読本の件は、どの作家のことなのだろう。