「易と手相」の感想
易と手相
えきとてそう

菊池寛

分量:約5
書き出し:自分が、易や手相のことを書くと笑う人がいるかも知れないが、自分が一生に一度見て貰った手相は、実によく適中した。それは、時事新報社の記者をしている頃だった、久米が二十七歳前のことだから、十年近い昔である。久米と芥川と僕とで、晩食を共にした後でもあったろうか、湯島天神の境内を通るとき、彼処に出ている一人の易者に冗談半分に見て貰ったのである。むろん諸君も想像する通り、芥川だけは見て貰わなかった。私の手相...
更新日: 2022/10/29
鍋焼きうどんさんの感想

占いで将来起こるであろう事象を予言するのは無理だろう。手相を見ながら会話をして、そこから得た情報を分析することで性格的なものを言い当てることは出来るのだろう。

更新日: 2021/02/18
b53e79cfe52cさんの感想

筆者の言うとおり手相は当たるのでしょうか。こう云う話には結論は出ないでしょうね。筆者の場合は当たったとは言えますけど。まあ、本に書かなくていい話と思います。

更新日: 2017/10/23
芦屋のまーちゃんさんの感想

占いを信じますか? 確かに、手相の方が人に付いてまわった独自性がある。指紋のようなもので運命を感じる。昨日今日明日で占いの結果は不変である。易はそうはいかぬ。1時間前と今と1時間後でも結果は異なるだろう。大吉がでるまで、おみくじを引くこともできる。 性格を変えることは表面的には不可能ではないが、手相を変えることは整形手術でも無理ではなかろうか? どちらを信じるか、と言われれば、やはり手相に軍配が上がる。

更新日: 2017/02/15
b9ef941530ccさんの感想

菊池寛の易と手相は、菊池寛にとって手相は、よく当たるが、易はサイコロを振るような筮竹で占うので、偶然の要素が大きい。人の体に付いている手相は、信用できる。現に自分の場合はよく当たった。では人相はというと、これは人をバカにしている。相手にしない。

更新日: 2016/10/07
a3597077a8c4さんの感想

最後の結びが面白かった 芥川さんは占いを見てもらわないんだなあ……人付き合いが悪いというか、作家同士の親交も気になりますね