「猿蟹合戦」の感想
猿蟹合戦
さるかにがっせん
初出:「婦人公論」1923(大正12)年3月

芥川竜之介

分量:約7
書き出し:蟹《かに》の握り飯を奪った猿《さる》はとうとう蟹に仇《かたき》を取られた。蟹は臼《うす》、蜂《はち》、卵と共に、怨敵《おんてき》の猿を殺したのである。——その話はいまさらしないでも好《よ》い。ただ猿を仕止めた後《のち》、蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着《ほうちゃく》したか、それを話すことは必要である。なぜと云えばお伽噺《とぎばなし》は全然このことは話していない。いや、話していないどころか、あ...