「高島異誌」の感想
高島異誌
たかしまいし
初出:「講談雑誌」1924(大正13)年7月

国枝史郎

分量:約33
書き出し:妖僧の一泊「……ええと、然らば、匁という字じゃ、この文字の意義ご存知かな?」本条純八はやや得意気に、旧《ふる》い朋友の筒井松太郎へ、斯う改めて訊いて見た。二人は無聊のつれづれから、薄縁《うすべり》を敷いた縁側へ、お互にゴロリと転りながら、先刻から文字の穿鑿《せんさく》に興じ合っているのであった。「匁という文字の意義でござるか?いやいや拙者不案内でござるよ」松太郎は指で額を叩き、苦笑しながら左様云っ...
更新日: 2020/01/01
19双之川喜41さんの感想

 出だしは 漢字の由来の 問答であり 『童子教』などにも触れられているので どんな展開になるのか  興味を惹かれた。 妖怪の 波状攻撃が  筋立てで  美しい描写を あわせ持ってる と感じた。