「ニッケルの文鎮」の感想
ニッケルの文鎮
ニッケルのぶんちん

甲賀三郎

分量:約48
書き出し:ええ、お話しするわ、あたしどうせお喋りだわ。だけど、あんたほんとに誰にも話さないで頂戴《ちょうだい》。だってあたし、あの人に悪いんですもの。もう一年になるわね。去年のちょうど今頃、そうセルがそろそろ膚《はだ》寒くなってコレラ騒ぎが大分下火になった時分よ。去年といえば、随分嫌な年で、新聞には毎日のように、自殺だの人殺しだの発狂だのって、薄気味の悪い事ばかし、それにあんた知ってるでしょう。妙な泥坊の事...
更新日: 2022/02/07
19双之川喜41さんの感想

 謎解き物に 詩味がないと 言い立てる のは 野暮な指摘だけど  まあ 論理性も重要だとは思うが  スパイスの役目をする 詩味は あれば  嬉しいなと 思ってしまう。