「運命は切り開くもの」の感想
運命は切り開くもの
うんめいはきりひらくもの

幸田露伴

分量:約12
書き出し:此処に赤坊が生れたと仮定します。其の赤坊が華族の家の何不足無いところに生れたとします。然《さ》する時は此の赤坊は自然に比較的幸福であります。又食ふや食はずの貧乏の家で、父たる者は何処かへ漂浪して終《しま》つて居るやうな場合の時、たゞ一人の淋しい生活をして居る婦人から生れたと致します。然る時はこの赤坊は自然に比較的不幸福であります。善事をした訳でも悪事をしたわけでも無くて、貴家に生れると窮乏の家に生...
更新日: 2018/08/15
いちにいさんの感想

運命は二つあるらしい。 先天的運命と後天的運命だ。 違いは変わるか否かである。 先天的なのは不変である。 経済面、肉体面、健康面など。 占いなどが当たるとすれば、 先天的運命だけだ! 露伴は、後天的運命を重視する。 なぜなら、後天的なのは努力次第で 変えられるからだ。切り開くものらしい。 確かに、全て運命論で人生を片付けてしまうと、努力や向上心など無意味になってしまうので、道徳的にも都合が悪い。かといって、人生は偶然の連続だ!と言っても、落ち着かない。 露伴の言う、運命二元論も面白い。

更新日: 2016/10/18
ayameさんの感想

生まれもった顔は運命だけれども、心がけしだいで、人相は善くも悪くもなるよ、という内容。 星の運命と人の運命は違うよ、という論を展開してるので、星の○○○○の作者と討論とかおもしろそうと思った。