「旅行の今昔」の感想
旅行の今昔
りょこうのこんじゃく
初出:「新聲」1906(明治39)年8月号

幸田露伴

分量:約6
書き出し:旅行に就いて何か経験上の談話をしろと仰《おっし》ゃるのですか。どう致しまして。碌に旅行という程の旅行を仕た事も無いのですもの、御談し仕度くっても是といって御談し申上げるような事も有りません。いくら経験だと申して、何処其処の山で道に迷ったとか、或は又何処其処の海岸で寄宿《のじゅく》をしたとかいうような談は、文章にでも書いて其の文章に詩的の香があったらば少しは面白いか知れませぬが、ただ御話し仕たって一...
更新日: 2020/09/12
19双之川喜41さんの感想

 露伴の 語り口は なかなか面白い。 「靴には狗の髭の影も写る」には 吹き出した。 終りは 「国外旅行が宣さそうですネ」となるのは 今も同じで ニーハオトイレなら 野趣に富むかもしれないと感じた。