「槍ヶ岳第三回登山」の感想
槍ヶ岳第三回登山
やりがたけだいさんかいとざん

小島烏水

分量:約13
書き出し:雨で閉じこめられた、赤沢小舎の一夜が明ける。前の日、常念岳から二の股を下りて、私たちの一行より早く、この小舎に着いていられた冠君は、今朝も早く仕度を済まされ、「お先へ」と言って、人夫どもを連れて出て行かれる、「若い衆天幕取れやい」と嘉門次の号令がかかる、天幕を組み立てた糸がスルスルと手繰《たぐ》られて、雫のポタポタする重い油紙が、跪《ひざ》まずくように岩盤の上に折り重なる、飯を炊《かし》いだあとの...
更新日: 2021/09/01
bc43847ac151さんの感想

山岳を登る様子が克明に記録されていてわかりやすい。

更新日: 2019/10/26
19双之川喜41さんの感想

 「一本たてる」とは 背負い梯子に 息杖を添えて 立ったまま 休むことだそうである。 歩度測量計なるものを 無くすが 後日 拾ってくれた人がいた。 鳥水ならではの 表現は 旅愁を誘うと感じた。