「虱」の感想
しらみ
初出:「希望」1916(大正5)年5月

芥川竜之介

分量:約11
書き出し:一元治《げんぢ》元年十一月二十六日、京都守護の任に当つてゐた、加州家の同勢は、折からの長州征伐に加はる為、国家老《くにがらう》の長|大隅守《おほすみのかみ》を大将にして、大阪の安治川口《あぢかはぐち》から、船を出した。小頭《こがしら》は、佃久太夫《つくだきうだいふ》、山岸三十郎の二人で、佃組の船には白幟《しろのぼり》、山岸組の船には赤幟が立つてゐる。五百石積の金毘羅《こんぴら》船が、皆それぞれ、紅...
更新日: 2021/03/06
19双之川喜41さんの感想

 五百石積みの 金毘羅船に乗って  長州征伐に行く 侍たちは  虱の 攻撃に 閉口し 虱 暖房派と  虱 食料派に分かれ  船内で刃傷沙汰まで起こしたりする。 大事の前の小事 とでも言うのだろうか。 読んでてなんだか 体がむず痒くなってくるけど 芥川の ユーモアにも 吹き出し てしまう 。