「流行暗殺節」の感想
流行暗殺節
りゅうこうあんさつぶし
初出:「中央公論 十月号」1932(昭和7)年

佐々木味津三

分量:約42
書き出し:一「足音が高いぞ。気付かれてはならん。早くかくれろっ」突然、鋭い声があがったかと思うと一緒に、バラバラと黒い影が塀《へい》ぎわに平《ひら》みついた。影は、五つだった。吸いこまれるように、黒い板塀の中へとけこんだ黒い五つの影は、そのままじっと息をころし乍《なが》ら動かなかった。チロ、チロと、虫の音《ね》がしみ渡った。京の夜は、もう秋だった。明治二年!——長らく吹きすさんでいた血なまぐさい風は、その御...
更新日: 2021/01/08
19双之川喜41さんの感想

 頼まれて斬ったか 自発的に斬ったかで 大きな違いがあると  この刺客は 思い込んでいるので  こともあろうに  暗殺仲間を切ってしまう。 歴史的な事実に  味付けをして 少しだけ 面白いと感じた。