「家」の感想
いえ

01 (上)

01 (じょう)

島崎藤村

分量:約358
書き出し:一橋本の家の台所では昼飯《ひる》の仕度に忙しかった。平素《ふだん》ですら男の奉公人だけでも、大番頭から小僧まで入れて、都合六人のものが口を預けている。そこへ東京からの客がある。家族を合せると、十三人の食う物は作らねばならぬ。三度々々この仕度をするのは、主婦のお種に取って、一仕事であった。とはいえ、こういう生活に慣れて来たお種は、娘や下婢《おんな》を相手にして、まめまめしく働いた。炉辺《ろばた》は広...
更新日: 2016/08/05
b9ef941530ccさんの感想

前半で後半あり。