「森の声」の感想
森の声
もりのこえ

薄田泣菫

分量:約4
書き出し:自分は今春日の山路に立つてゐる。路の両側には数知れぬ大木が聳え立つて、枝と枝との絡みあつたなかには、闊葉細葉がこんもりと繁つて、たまたまその下蔭を往く山番の男達が、昼過ぎの空合を見ようとしたところで、雲の影ひとつ見つけるのは、容易な事では無い。何といつても、承和の帝から禁山《とめやま》の御宣旨があつて以来、今日まで斧ひとつ入らぬ神山である。夏が来て瑞葉がさし、冬が来て枯葉が落ちる。落ちた木の葉は、...
更新日: 2022/06/30
阿波のケンさんさんの感想

初夏の候木々の声を聴くのは気持ちいい。