「捨児」の感想
捨児
すてご
初出:「新潮」1920(大正9)年7月

芥川竜之介

分量:約14
書き出し:「浅草《あさくさ》の永住町《ながすみちょう》に、信行寺《しんぎょうじ》と云う寺がありますが、——いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人《にちろうしょうにん》の御木像があるとか云う、相応《そうおう》に由緒《ゆいしょ》のある寺だそうです。その寺の門前に、明治二十二年の秋、男の子が一人捨ててありました。それがまた生れ年は勿論、名前を書いた紙もついていない。——何でも古い黄八丈《きはちじょう》の一つ身...
更新日: 2022/02/22
19双之川喜41さんの感想

 実の子をあやめることは たまに聞く。 これは DNA鑑定のない頃の話として成り立っている。 親子の愛情というものは 血の繋がりとどんな関係があるのか。 子殺しの対極にある 古くて深い問い掛けを 突きつける。

更新日: 2019/05/01
7dee3bbe8107さんの感想

最後の一文がとても深いです