雙鬼 当時の 髪結い床は じじむさいものだったという。源空寺門前の町には 一つの町に 湯屋が一軒 床屋が一軒 蕎麦屋が一軒と きめられていたそうである。よその町の 店に入ると 変な顔を されるので 住んでる町の 湯屋に行くことに なっていた。床屋は 今のクラブみたいなもので お祭り 婚礼 夫婦わかれなど ここで 決まった。湯屋には 八けんというものがあって 柘榴口を 潜って 湯に入った。床屋は大人が三十二文 子供が二十四文 湯屋は 八文だった。御維新前は なんとなく 長閑で のんびりしていたと 感じた。 08:19