「幕末維新懐古談」の感想
幕末維新懐古談
ばくまついしんかいこだん

05 その頃の床屋と湯屋のはなし

05 そのころのとこやとゆやのはなし

高村光雲

分量:約3
書き出し:床屋の話が出たついで故、ちょっと話しましょう。当時の髪結床《かみゆいどこ》は、今のように小《こ》ざっぱりしたものではなく、特にこういう源空寺門前といったような場末では、そりゃ、じじむさいものでした。源空寺門前という一町内には、床屋が一軒、湯屋《ゆや》が一軒、そば屋が一軒というようにチャンと数が制限され、その町内の人がそのお華客《とくい》で、何もかも一町内で事が運んだようなものであります。で、次の町...
更新日: 2025/01/11
65c8aadc88adさんの感想

雙鬼 当時の 髪結い床は じじむさいものだったという。源空寺門前の町には 一つの町に 湯屋が一軒 床屋が一軒 蕎麦屋が一軒と きめられていたそうである。よその町の 店に入ると 変な顔を されるので 住んでる町の 湯屋に行くことに なっていた。床屋は 今のクラブみたいなもので お祭り 婚礼 夫婦わかれなど ここで 決まった。湯屋には 八けんというものがあって 柘榴口を 潜って 湯に入った。床屋は大人が三十二文 子供が二十四文 湯屋は 八文だった。御維新前は なんとなく 長閑で のんびりしていたと 感じた。 08:19